2016年06月08日 更新
公益財団法人諸橋近代美術館の創立者・諸橋廷蔵 (1934-2003)は、約20年にわたり蒐集した美術作品と美術館用地、建物等を1999年(平成11年)に財団法人諸橋近代美術館へ寄贈し、同年6月「広く多くの方に西洋近代美術の秀作の数々を鑑賞し感動していただきたい」という意思のもと福島県の景勝地である裏磐梯・五色沼入口に美術館を開館させました。
所蔵作品においては、20世紀を代表するシュルレアリスムの芸術家サルバドール・ダリの作品を常設展示する美術館。ダリ劇場美術館(スペイン・フィゲラス)、ダリ美術館(アメリカ・フロリダ)に次いで世界でも3館目として開館しました。
サルバドール・ダリの作品340点(油彩・水彩絵画・彫刻・版画など)、西洋近代絵画41点、イギリスの現代女流画家パメーラ・クルックの絵画31点、約410点を所蔵しています。
特にダリの彫刻39点は世界でも類を見ないコレクション数であり、生涯の名作《テトゥアンの大会戦》《ビキニの3つのスフィンクス》などの油彩絵画も充実しています。
また、西洋近代絵画のコレクションでは、セザンヌ、ルノワール、マティス、ピカソなど印象派以降に活躍した20世紀の巨匠たちの作品を収蔵。現在も作品蒐集を行いながら、コレクションの一層の充実を図っています。