2019年11月05日 更新
ダリ×11人の現代アーティスト+はじまりの美術館
20周年を迎える記念展のvol.2では、20周年目にして当館初の“コレクションと現代美術とのコラボレーション”に取り組みます。
晩年のサルバドール・ダリ(1904-1989)はDNAや原子物理学に強い関心を抱き、反物質世界の表現への旺盛な探究心を決して失うことはありませんでした。また、彼は自著において「すでに現代絵画以降に、勇気あるグループが、全速力で絶対無つまり神秘主義前派的精神状態にとっての条件の縁に突進した」と書いています。ダリ芸術の主要素である心理分析、多重的形象、不可視的領域は、やがて神秘主義的精神性を帯びながら次元を超越するであろうと予見しているかのようです。本展はこの言葉を手掛かりに、ダリをメインとする当館コレクションと現代美術が織り成す新たな美のエネルギー領域を探しに行こうとする試みです。
サルバドール・ダリ《ダンス(ロックンロールの7つの芸術)》1957年 公益財団法人諸橋近代美術館蔵
© Salvador Dali, Fundacio Gala-Salvador Dali, JASPAR Tokyo, 2019 E3039
- 伊藤桂司《Heisaura Beach》2001-03年 アクリル、カンヴァス
- サカキトモコ《呼吸Ⅰ》2015年 ライ麦藁、苧麻糸
- 佐藤芙有《時が来たら動きだす島》2015年 アクリル、カンヴァス
- 長谷川さち《gray》2008年 黒御影石
- 江尻潔《手製本:詩集『るゆいつわ』》2015年 墨、紙
- タカユキオバナ《「ナミはヨミがえる」より― 手振れが描いたお日様の顔》2014年 写真
- 栁澤貴彦《Bystander》2018年 油彩、カンヴァス
- 渡辺えつこ《rising》2019年 油彩、カンヴァス
- 角田純《purple and the parble 02》2016年 アクリル、コラージュ、カンヴァス
- トーステン・エベリング《perlucidior vitro No.4(ガラスよりも透明なホラティウスの詩より)》2019年 マイヤー事典、新聞紙、ひも
- HIZAKURIGE《二つの空室》2019年 Original music composed & performed
- はじまりの美術館アーカイブ:青木尊《よその女の子たち》1997-2004年頃 画用紙、鉛筆、クレヨン、修正液
■ 関連イベント・ワークショップ
◎ <プレイベント>6/4 代官山蔦屋書店(代官山Tサイト)にてトークショー開催「ダリナイト」 ※終了
◎ 7/13 「四次元を探しに ダリから現代へ」アーティストトーク開催※終了
◎ 7/28 溶かして滲んで、偶然の色と形を楽しもう!布染めLEDキャンドルづくり※終了
◎ 8/10 スペインの文化を体験!モザイクタイルでコースターづくり※終了
◎ 9/29 入館料無料デー「モロビフェス〜ハタチは四次元パーティー」※終了
◎ 10/27 モろ美大學 第3回「なぜダリはモダン・アートの限界に挑むのか」※終了
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