2022年10月16日 更新
モロハシキンダイビジュツカン、略して“モロビ”。
【ルームス展】の6つの部屋に住むモロビの住人(学芸員)が
住人自身や部屋の見どころなどを紹介します。
5回目はROOM5「プロセスの部屋」の住人登場!
住人が学芸員になったきっかけ
私は美大修士課程修了まで油彩画を学びましたが、縁あって某美術館学芸部に籍を置き数年後に学芸員資格を取得し、現在まで様々な展覧会企画に関わってきました。支えとなったのはイギリスの著名な美術批評家で自身も画家であったロジャー・フライ(1866-1934)の存在です。彼は画家の眼差しを持ってセザンヌ論、マティス論など優れた著作を残しています。
ROOM5「プロセスの部屋」を通して伝えたいメッセージ
私自身は絵画と色彩について、ニュートンの光学とゲーテの色彩論に端を発し、R.シュタイナーや古神道の色彩学など東西を越えて共通する色光の存在に興味を持っております。今回、改めて「美学の範疇は国境を超えて高次に拡がっている」ことを念頭に、ダリの“創作のプロセス”を時間と空間の視点から捉えてみたいと思った訳です。プロセスの部屋を通して、ダリの造形思考を一緒に辿りましょう。
ROOM5「プロセスの部屋」イチ押し作品