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コラム

【ルームス展】ROOM4「材質の部屋」の住人紹介 ー 美術館の裏側を照らす人

2022年10月11日 更新

モロハシキンダイビジュツカン、略して“モロビ”。
ルームス展の6つの部屋に住むモロビの住人(学芸員)が
住人自身や部屋の見どころなどを紹介します。
4回目はROOM4「材質の部屋」の住人登場!

住人の研究や学生時代の学びを教えてください!
私は学生時代に保存科学を専攻しており、作品に使用されている材質の分析などを行なっていました。例えば、絵具の色材である顔料は土や岩石などを材料としていますが、中には同じ色でも成分が異なるものも存在します。その作品がどの材質で作られているかが分かると、おおよその制作年代や制作された国、作家が用いた技法などを考察することができるのです。実はこれらの情報は美術館において作品をよりよく保存し、展示することに役立っています。

ROOM4「材質の部屋」を通して伝えたいメッセージ
私の部屋では作品の「材質」に注目します。ダメージに耐えられる作品か脆い作品かが調査によって明らかになると、展示の際の照度や結界の有無、点検の頻度などを決定する判断材料となります。作品の「材質」が展示にどう影響を与えているのか?そんな視点でこの部屋をお楽しみください。
※ここでいう「結界」は、展示中の作品に鑑賞者が近づき過ぎないように設置するもののこと。

ROOM4「材質の部屋」イチ押し作品

次回【ルームス展】ROOM5「プロセスの部屋」の住人登場!

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