2022年09月23日 更新
モロハシキンダイビジュツカン、略して“モロビ”。
【ルームス展】の6つの部屋に住むモロビの住人(学芸員)が
住人自身や部屋の見どころなどを紹介します。
2回目はROOM2「ダリの部屋」の住人登場!
住人にとって美術館とは?
私にとって美術館とは、自分が知り得なかった世界を知る場。展示された作品を通して過去の事物を知ることもあれば、従来の認識を覆され新たな視点に気づかされることもあります。それらの体験は心地よいものもあればそうでない場合もあるでしょうが、生きる中で答えのない問いに直面した時に自分の内を探る契機として、重要な役割を果たすものではないかと感じています。
ROOM2「ダリの部屋」を通して伝えたいメッセージ
私が初めてダリの作品と肖像写真を見た時、余りのインパクトに驚愕したものです。それは、いわゆる「綺麗」や「美しい」といったものではなかったのですが、それでも強烈に惹きつけられるものがありました。当館の所蔵品にはダリの典型的な作風に該当しない作品も多く含まれています。これをコレクションの一つの特色として捉え、ダリの部屋では芸術家ダリの変遷と人物像を織りなした要素を辿ります。 解説に加え、所々に設置した”ダリマニアのつぶやき”もぜひご注目ください!
ROOM2「ダリの部屋」イチ押し作品