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コラム

【密を見つめてクルックを読み解く】密その3。クルックと新聞紙

2021年09月21日 更新

PJ クルック《夢》 1995年 ©️PJ Crook 2021

 

新聞紙は、PJ クルックの作品に頻繁に登場します。
「読み物」として情報を得るためのツールであるはずの新聞は、その役目を終えるとあっという間に捨てられ、リサイクルされます。時には、路上生活を余儀なくされる人たちの布団にもなり、またある時は、イギリスのソウルフードであるフィッシュ&チップスの包み紙にもなります。クルックは「今日のニュースが明日の歴史になることも面白い」と語っています。
日々変わっていく社会のありさまを伝えながら、それ自体の価値すら変わっていく新聞の姿に、「変容」を当てはめているのでしょう。

 

PJ クルック《フード オン ザ ストリート》 1995年 ©️PJ Crook 2021

 

本作品は2021年11月7日まで開催するコレクションテーマ展「ステッピング・アウト〜日常の足跡〜」の会場でご覧いただけます。

「広報誌ダリモNo.017」でもPJ クルック紹介中。

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