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コラム

【密を見つめてクルックを読み解く】密その1。クルックと諸橋近代美術館

2021年07月26日 更新

210725_Crook-japoPJ クルック《ジャポニカ》 2001年、2003年加筆 ©️PJ Crook 2021

 

イギリスの現代芸術家PJクルック(1945年〜)の作品は、サルバドール・ダリに次ぐ諸橋近代美術館のメインコレクションです。当館とPJ クルックとの出会いのきっかけは、他でもなく創設者でありコレクターの諸橋廷蔵(1932〜2003年)でした。

1995年、諸橋はたまたまパリのポンピドゥーセンターのそばにあるアラン・ブロンデル・ギャラリーで開催されていたクルックの個展を訪れ、たちまちにクルックの作品に魅了されました。滞在中に何度となくギャラリーを訪れ、最終的にそこにあった作品すべてを購入したのです。

そこからクルックと諸橋の関係は生まれました。本作は2001年の制作後、諸橋が亡くなったことを受けてクルックが2003年に追悼文を加筆したものです。そこにはこう記されています。

 

諸橋廷蔵氏の人生と業績を称え、彼への追悼として(この作品を)贈る。- PJ Crook


※下記左上、黄色い箇所が2003年に加筆された追悼文。

本作品は2021年11月7日まで開催するコレクションテーマ展「ステッピング・アウト〜日常の足跡〜」の会場でご覧いただけます。

「広報誌ダリモNo.017」でもPJ クルック紹介中。

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