2025年07月08日 更新
諸橋近代美術館では2025年7月19日(土)から展覧会「よりみち展 ~美術のみかたが広がるよもやま話~」を開催します。それに先駆け、美術作品の見方をやさしくナビゲートする展覧会マスコットキャラクターの名前をXで募集し、ご投稿の中から“ももわら”に決定いたしました。
本キャラクターはアルフレッド・シスレーによって描かれた1895年制作《積み藁(つみわら)》(諸橋近代美術館所蔵)からインスパイアしたキャラクターです。シスレーが描いた「積み藁」は多くの風景画家たちが好んで描いた牧歌的な風景を描く上で欠かせないモチーフの1つです。特に本作品の「積み藁」は、優しい色味に加え、もこもことした愛らしい形状をしており、「キャラクターにしてはどうか?」と館内スタッフが自ら制作して生まれました。
よりみち展では、“ももわら”が作品の豆知識を披露したり、作品の見方をナビゲートします。
改めまして、この度はXでの展覧会マスコットキャラクターの名前募集にご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。多くの皆さまからのアイデアやお知恵、ユーモアが詰まったネーミングの数々に、美術館スタッフも笑顔をいただきました。どんな名前が投稿されているか気になる方は、Xにてハッシュタグ #つみわらイエティ でご検索ください。
【7/19開幕】「よりみち展〜美術のみかたが広がるよもやま話〜」
ももわらの自己紹介
年齢:13歳(自称) ※実年齢は1895年生まれの130歳
性格:のんびりや
特徴:
・アルフレッド・シスレーの《積み藁》から飛び出してきたマスコット
・もふもふとした体で強い風が吹くとよく飛ばされそうになる
・フランス生まれだが会津弁を喋る
・歩いた通り道にはよく干し草が落ちている
・絵の中の積み藁を見てはぴょんぴょん跳ねている
・シスレーのことを「パパ」と呼ぶ
ところで、積み藁って…?
収穫後の畑に積まれた干し草の山のことを指し、穀物の茎と実が分離しやすくするために乾燥させる貯蔵庫として使用されていました。主にフランスのノルマンディー地方の田園地帯に見られた特徴的な光景で、大きさはなんと3m〜6mにもおよんだとされています。

アルフレッド・シスレーの《積み藁》1895年制作 公益財団法人諸橋近代美術館 所蔵