2013年07月06日 更新
世界には、いろんな生き物がいます。美しい生物、複雑な生物、シンプルな生物、奇妙な生物…そして、その全ての生物は、もとはと言えば皆同じように、ただ1個の細胞が分裂を繰り返して誕生するのです。
折り紙作品を折る時、私はその不思議さを体験したくて、必ず1枚の紙から折ります。1枚の紙からいろんな形を折ることが、生命の発生の不思議さにとても似ているのです。
私は折り紙を折りながら、生命の不思議さを感じ、さらには生命や折り紙を存在させている宇宙の不思議さを感じているのです。まるで宇宙は魔法だなあと、いつも思います。
22.5°とは、折り紙の90°のカドを半分に折り、またさらに半分に折った時に現れる角度のことです。折り紙を折る時にかならず出現し、それを生き物の姿に導いてくれる魔法の角度です。
この作品展には、私が22.5°の力を借りて折った作品約50点と、そして折り紙を折りながら心をよぎった言葉などを展示せていただきました。