2013年04月20日 更新
当館は、今年で開館15年目を迎えます。この節目となる年に当館の常設作家サルバドール・ダリから日本人作家として唯一高い評価を受けた岡本太郎(1911-1996)に焦点を当てました。文明の発達が急加速した20世紀において、人間の存在を純粋に、そして大胆に表現した太郎の初期から熟年期にわたる幅広い表現による作品を展示いたしました。
展示は5章構成で、太郎が提唱した抽象と具象など相対するものを同一に表現する「対極主義」が実践された作品を紹介し、太郎の代名詞でもある≪太陽の塔≫では、日本万国博覧会のテーマ“人類の進歩と調和”に真っ向から反対した作家の熱い思いを展開しました。
岡本太郎の芸術と人物像を川崎市岡本太郎美術館所蔵の絵画、写真、彫刻、版画作品約60点と太郎の言葉で分かりやすく紹介しました。