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コラム

【なぜ?なんで?ミュージアム】学芸員の仕事 〜作品点検編〜

2020年08月30日 更新

HP-tenken


作品点検では、作品をライトで照らしながら隅々まで観察し、傷や汚れが無いかを確認します。作品にライトで様々な角度から光を当てることで、表面の亀裂や剥がれた箇所だけでなく、絵の具の厚塗りやニスが塗られている箇所もよく見えるようになります。もし異変があれば、該当箇所を撮影するとともに、専用のレポートに詳細に記録します。過去の記録と見比べることで、新しい損傷がないか、あるいは過去の損傷が進行していないかを確認しています。大きな損傷があれば、専門家に修復を依頼することもあります。展示されている時よりもより細かく作品を見ることができるのも点検の面白いところです。

ポール・セザンヌ《林間の空地》の作品点検風景

広報誌ダリモNo.015

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