2026年04月07日 更新
美術館にある作品の額装を意識してご覧になったことはあるでしょうか。
額装は作品本体と比べて注目される機会こそ少ないものの、作品を保護するだけでなく作品全体の印象も大きく左右します。
多くの場合は収蔵当時の額装をそのまま使用しますが、経年劣化などで交換する際は慎重に選定する必要があります。
例えば、当館所蔵のサルバドール・ダリ《キャバレーの情景》(1922)は、元々小判型の特徴的な額が付いており、その上からさらに大きい額装で全体を覆う二重構造でした。そのため通気性が悪く結露が発生しやすいことや、作品に対して額装が大きく展示スペースを圧迫するといった課題を抱えていました。
- 〜 額装交換・後 〜
- 〜 額装交換・前 〜
新調に際し議論になったのは、元の額装が作家考案のオリジナルであるのかという点です。もし作家考案のものであれば額装自体にも学術的な価値があります。そこで専門家による調査を実施したところ、後世に付けられたものであると判断されたため、作品のキュビスム的な表現に合うシンプルな額装に一新しました。
普段印象に残ることが少ない額装ですが、実はこうした議論の末に選択されています。鑑賞の際はぜひ額装にも注目してみてください。
〜諸橋近代美術館は現在改修工事のため長期休館中。2027年4月頃再開館〜
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