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コラム

たかが床。されど床。【前編】ーー白熱!?展示室の“床”をめぐる大討論会。長期休館、その舞台裏。

2026年01月21日 更新

11月10日から、諸橋近代美術館は改修工事のため長期休館に入りました。
工事全体の大枠は少しずつ形になってきていますが、実は、細かな部分の検討はこれからが本番。
今日はその中から、展示室の「床」についてのお話です。

今回の改修では、展示室の床材を全面的に刷新することになりました。
長年使われてきた床には、経年劣化によるきしみが発生していることや、
天然木材であるがゆえ、隙間に長年蓄積していった汚れが虫の温床になり得るという保存環境上の課題もありました。
作品を守り、来館者の皆さまに快適に過ごしていただくために、
床の刷新は、避けては通れない選択でした。

展示室の第一印象か、作品との相性か…揺れる「色」の選択

床材選びで、最も頭を悩ませたのが「色」でした。
これまでの展示室が持っていた落ち着いた雰囲気を引き継ぐべきか。
それとも、所蔵作品や今後の展示構成との調和をより重視するべきか。
どこまで変えて、どこを残すのか。そのバランスをどこに置くのか。
検討の末、候補として残ったのは二つ。
現在の展示室の印象に近い、温かみのあるブラウン。
そして、わずかにグレーを帯びた、よりニュートラルな色味の床でした。
見本を並べては眺め、照明を当てては印象を確かめる。
一見すると「床の色を選んでいるだけ」のようですが、
その背景では、美術館のあり方そのものが問い直されているようでした。

(※次回【後編】へつづく)


 

〜諸橋近代美術館は現在改修工事のため長期休館中。2027年4月頃再開館〜

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