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コラム

再開館に向けて、静かに準備中。

2025年12月17日 更新

 

ひとつずつ、導線を整えていく裏側の話

 

現在、長期休館に入り、空調設備の更新を含む大規模な改修工事をはじめようとしています。展示室の天井や床の工事と並行して、来館者のみなさまが再び安心して、そして気持ちよく美術館の空間を楽しんでいただくために、細かな点の見直しも少しずつ積み重ねています。

展示エリアの入口は彫刻ホールの入口でもあります

たとえば、展示エリアの入口となる彫刻ホール。ここは、来館者が最初に作品の世界へ足を踏み入れる “玄関口” のような場所です。そのため、わずかな導線の乱れや案内の分かりにくさが、体験の質に直結します。

チケットに印字されたQRコードを機械にかざし、展示エリアへ入場するシステムを検討中

今回のリニューアルでは、自動券売機の導入に伴い、展示エリアの入口にQRコードの読み取り機器を設置することも検討しています。

これにより、入館から鑑賞までの流れがよりスムーズになる一方で、受付周りの導線や案内方法をゼロから見直す必要が出てきました。その「ちょっとした工夫が大きな安心につながる部分」を、これまでの経験や現場の声を持ち寄り、話し合う日々を送っています。

受付什器を縦に置いてみたり、横にしてみたり、実際の来館者の動きを想像しながらスタッフ同士で試行錯誤。どこが一番わかりやすいのか? 音声ガイドの案内はどのタイミングが自然か? リーフレットや作品リストは、手に取りやすく、順路にも沿っているか?

案内デスクを横にしたり、縦にしたり、細かく調整中!

こうした細かい調整は、一見地味で目に触れない作業ですが、再開館後に皆さまが“迷わず、気持ちよく”鑑賞を始められるための大切な積み重ねです。
長期休館だからこそ、できることがある。そして、長くお待たせしてしまうからこそ、戻ってきてくださった皆さまに、より快適な環境で作品と向き合っていただきたい。

冬期はこのような状況。本格的な工事は2026年春からスタートします(2025年12月12日撮影)

そんな思いを胸に、今日もスタッフは、彫刻ホールで配置を変えては歩き、歩いては考え……小さな改善を積み重ねています。再開館の日まで、もう少し。裏側の奮闘も、これから時折お伝えしていきます。


 

〜諸橋近代美術館は現在改修工事のため長期休館中。2027年4月頃再開館〜

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