2016年07月08日 更新
先日、京都市美術館で開幕しました「ダリ展」を視察して参りました。∩`・◇・)ハイッ!!
平日の開館前にもかかわらず、既に50人以上の人の列ができておりました。 オオーw(*゚o゚*)w
今回の見どころは、レイナ・ソフィア美術館、ダリ劇場美術館、米国フロリダのダリ美術館からダリ絵画の傑作が集結してる展示構成です。
3館のコレクションには其々の個性があり、その比較もまた鑑賞の楽しみでもあります。
個人的に印象に残ったのは以下の3点でした。
《岩間の人物》1926年ダリ劇場美術館蔵。本作は初期の作品でありながら、キュビスムと古典主義を象徴するような緻密の技法が融合した逸品です。小さい作品ですが、青年ダリの真面目さが伝わってきます。
《浜辺でグランドピアノの皮を見つける花の頭部の女たち》1936年ダリ美術館蔵。限りなく白に近い背景の色調は透明感に溢れ、この暑い夏にみると体感温度が5度下がります。女性像の繊細なラインも相まって素直に綺麗なダリ絵画といえる1点です。
《原子とウラニウムの憂鬱な牧歌》1945年レイナ・美術館蔵。こちらは、当館からの出品作品《ビキニの3つのびスフィンクス》と同年に制作され、今回も並べて展示されていました。両作品は原爆をテーマにした作品ですが、《ビキニの3つのびスフィンクス》が鮮やかで数少ないモチーフに対して、《原子とウラニウムの憂鬱な牧歌》は漆黒を基調に細やかなモチーフが至る所に描かれています。原爆を主題とした数少ない作品が並列展示されるのは希少な機会といえます。是非、比較して鑑賞してみてください。
その他当館からは《アン・ウッドワード夫人の肖像》が出品されています。大作《テトゥアンの大会戦》は東京会場の国立新美術館でのみの展示となりますのでご留意ください。
最後に、これから展覧会に行かれる方はオペラグラスをご持参されることをお勧めします。
展示室の絵画作品から規制線は1メートル以上の距離があり、小さい作品やモチーフが細かく描かれている緻密画は非常に見づらいです。特に私のように低視力の方は・・・そこでオペラグラスがあれば、ダリ絵画の醍醐味である細かい表現やマチュエールが楽しめると思いますヨ。 (((o(^。^”)o)))ワクワク