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コラム

【開館20周年企画展 vol.1関連コラム】甘美な/死骸は/新しい/ワインを/飲むだろう

2019年01月01日 更新

1924年、フランスの詩人アンドレ・ブルトン(1896−1966)は著書『溶ける魚』で「シュルレアリスム宣言」を発表しました。このブルトンの宣言により20世紀最大の思想運動であるシュルレアリスムは発足しました。

シュルレアリスムの芸術家たちにとって「遊び」は欠かせない活動でした。その代表的な遊びの一つが「甘美な死骸」です。

この遊びは元々、複数人が前後の言葉を伏せて一つの文章を作るものであり、「甘美な/死骸は/新しい/ワインを/飲むだろう」という偶然に生まれたフレーズからこの名前が付けられました。その後「甘美な死骸」は文学だけではなく絵画にも応用され、彼らは完成した奇想天外な絵を楽しみました。

既成概念にとらわれず思うままにやってみることで偶然というものは生まれ、その思いがけない偶然との出会いこそ、シュルレアリスムの芸術家たちが大切にしていたものでした。

どのような人体ができるかは紙を開いてからのお楽しみ。

甘美な死骸
サルバドール・ダリ/ヴァランティーヌ・ユゴー/ガラ・エリュアール/アンドレ・ブルトン
《甘美な死骸》1934年 ペン・インク・鉛筆/紙 公益財団法人諸橋近代美術館蔵
※参加者が4人の場合、紙を4つに折ってから順番に誰が何を描いたかを見ないように
自分の担当部分を描くという遊び。この遊びのテーマは原則として人体であった。

■2019年4月20日から開催【開館20周年企画展 vol.1】「シュルレアリスムとダリ(仮称)」

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